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ハイリスク型HPVの中に宿る超ハイリスクタイプとは

事実を把握し、リスクを知る

 

ASC-USの推奨管理1

ASCCP - コンセンサスガイドライン1

ASCCPコンセンサスガイドライン - ASC-USまたは細胞診が境界域である女性におけるHPV検査の役割の確立。

  • 細胞診ASC-USの21歳以上の女性の管理には、ハイリスク型(発がん性)HPVのDNA検査、または子宮頸部細胞診の再検査、またはコルポスコピーが推奨されています。
  • 液状細胞診、またはHPV DNA検査用の検体が同時に採取できる場合は、追加のHPV DNA検査が望ましい。

ASC-USの推奨管理1

30~65歳の女性には、細胞診単独よりも併用検査が望ましい2

2012年のACS、ASCCP、ASCPガイドラインの更新

2012年3月、米国がん協会(ACS)、米国コルポスコピー・子宮頸部病理学会(ASCCP)および米国臨床病理学会(ASCP)が子宮頸がんの予防および早期発見に関する新しいガイドラインを発行しました。

30~65歳の女性については、ヒトパピローマウイルス(HPV)の検査と細胞診の併用(併用検査)が細胞診単独よりも望ましいとしています。併 用検査の推奨は、細胞診にHPV検査を追加することで、細胞診単独の場合に比べて、子宮頸部前がん病変の検出率があがり、子宮頸部浸潤がんの発症率が減少 することを示したエビデンスに基づいています。


細胞診陰性のハイリスク型HPV陽性の女性には選択肢としてHPV 16型またはHPV 16型と18型のタイピングも推奨。

さらに、細胞診が陰性でハイリスク型HPV一括検査の結果が陽性の女性については、HPV 16型またはHPV 16型と18型のジェノタイピングを行うことも推奨しています。これらの女性の管理には、ガイドラインで細胞診とHPV検査を1年間隔で行うという方法も 継続して示されています。

これらの組織は、HPV 16型および18型のジェノタイピングに基づく患者の管理のエビデンスとしてロシュ社のATHENAスタディーを挙げています。

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HPVと細胞診の併用検査:30~65歳の女性

30~65歳の女性には、細胞診単独よりも併用検査が望ましい2。

子宮頸がんスクリーニングに関する推奨事項の概要2

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年齢 推奨される検査法* 結果の管理 コメント
 <21 検診は行わない   この年齢群ではASC-USの管理または検診にHPV検査はいない。
21-29 3年毎の細胞診単独検査 HPV陽性ASC-USまたは細胞診LSIL以上:ASCCPガイドラインを参照

細胞診陰性またはHPV陰性ASC-US†:3年後に細胞診再検査
この年齢群では検診にHPV検査を用いない。
30-65 5年毎のHPVと細胞診の“併用検査”(推奨) HPV-positive ASC-US or cytology of LSIL or more severe: refer to ASCCP guidelines
ほとんどの臨床の場ではHPV検査「単独」の検査は推奨されない。

HPV陽性、細胞診陰性:

選択1-12ヶ月後に再度併用検査

選択2-HPV 16型またはHPV 

16型/18型検査を行い、陽性の場合はコルポスコピー、陰性の場合は12ヶ月後に再度併用検査

併用検査陰性または
HPV陰性ASC-US:5年後に再度併用検査

3年毎の細胞診単独検査(可) HPV陽性ASC-USまたは
細胞診LSIL以上:ASCCPガイドライン参照
細胞診陰性または
HPV陰性ASC-US:3年後に細胞診再検査
>65 以前の検診で陰性の結果が得られている場合は、検診は行わない   CIN2以上の既往歴のある女性は少なくとも20年間は定期的な検診を継続すること。
摘出術後 検診は行わない
子宮頸部がなく、過去20年間にCIN2以上の既往歴のない女性、または子宮頸がんの既往歴のない女性に適用。
HPVワクチン接種済 年齢別の推奨事項に従う(ワクチン未接種の女性の場合と同様)

*年齢、方法にかかわらず、年1回の検診は推奨しない。

細胞診ASC-USの管理方針を決定するために補助的にHPV検査を併用する


ガイドライン:その他の主要な考慮事項

臨床的に有用性が確認されている検査の使用に関する助言

ガイドラインの推奨/警告:

  • 子宮頸がん検診には検査機関が独自に開発した検査法は使用しないこと
  • ガイドラインは、エビデンスが裏付けられた検査法の性能と同様の特性を有するHPV検査法に基づいています。
    • 性能が異なるHPV検査法を用いた場合、ガイドラインが意図する性能(すなわち、利益と不利益のバランス)を得ることが出来ません。

検診ガイドラインにおいてHPVとはハイリスク型HPVのみを指します。

  • 子宮頸がん検診では他のHPV型を用いてはいけません。
  • 子宮頸がん検診または細胞診で異常が認められた女性に、低リスク型HPVの検査を行っても臨床的な意味はありません。


参考文献:

1. Wright TC Jr, Massad S, Dunton CJ, Spitzer M, Wilkinson EJ, Solomon D. 2006 consensus guidelines for the management of women with abnormal cervical cancer screening tests. Am J Obstet Gynecol. 2007;197(4):346-355.

2. Saslow D et al, Journal of Lower Genital Tract Disease, Volume 16, Number 3, 2012